めっき加工・表面処理

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無電解めっき

ガラス上への無電解めっき

ガラス上への無電解めっき
ガラスの平滑性を維持し、フッ酸等のエッチング処理を行わずに無電解めっき皮膜を形成する技術です。無電解Ni-Pめっき、無電解Cuめっきの薄膜形成が可能です。

特性・特徴

従来の湿式めっき法ではガラス表面をフッ酸系のエッチング剤を使用することにより、ガラス表面を粗化しアンカー効果により良好な密着性を得て均一な金属皮膜を形成することができていました。しかし、電子部品の小型化・高集積化が進む中、内蔵される基板配線の電気的特性の向上が求められており、エッチングによりガラス表面が粗化された基板は高周波特性が損なわれ、信号伝達速度の遅延など、電気的特性の低下が懸念されます。このような背景から、従来法のようにエッチングを施すことなく、ガラス特有の平滑性を維持した状態で密着の良好なめっき皮膜の形成ができるプロセスです。これまで、ガラス表面に微細な配線パターンを形成する場合、ドライプロセス(PVD法:蒸着、スパッタリング)で皮膜形成をしていますが、皮膜形成にかなりの時間を要したり、大型基板に対して莫大な設備投資を必要とするため経済的に問題を抱えています。一方、ウェットプロセス(めっき)はガラスに触媒を吸着させた後、化学的に金属を析出させる事が可能で大気下で操作ができます。

♦外観
ガラス特有の平滑性をそのまま維持でき、無電解めっきの特徴である均一皮膜を得られます。

加工仕様・処理条件

♦プロセス
前処理としてエッチングを必要としていた従来プロセスに比べ、新プロセスではエッチングなしで密着性の良いニッケルめっき皮膜、銅めっき皮膜をガラス上に形成が可能です。

<従来プロセスと新プロセスの比較>

おすすめの素材

♦密着性確認素材
・ソーダガラス
・耐熱ガラス
・ほう珪酸ガラス
・アルミナ
・窒化アルミニウム


<表面状態>
SEMによる表面画像

 

主な用途

 

 

注意点・その他

♦注意点
・量産対応は別途協議となります。
♦その他
・この技術を応用し、富山ガラス工房や富山のガラス作家さんと共同で、ガラスとめっき、工芸と工業がコラボレーションした「オリジナルガラスオブジェ」の制作も行っています。ガラスの透明感と金属特有の質感や光沢を併せ持っているのが特徴です。
・オーダーメイドのオリジナルガラスオブジェ制作も承っておりますので、お気軽にお問合せください。

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